目次
@ 2003年5月保護記(猫編)

A 2003年7月保護記(ハト編)

B 2004年6月保護記(野鳥編)

C 2007年8月保護記(ツバメ編)


@2003年5月保護記(猫編)

2003年5月12日知人宅の門前のダンボールの中で子猫が産まれていた事を発見!私も連絡をもらってほおっておけなくなってしまった・・・・。全部で5匹。目やにで目が開いておらず、知人が保護しミルクなどを与えてみたそうだ。発見されたときは衰弱もしていたため保護後、まもなく2匹は天国に行ってしまった。残り3匹でもなんとか助けようと知人と知人のお母さんで奮闘したようだ。私も連絡をもらって知人宅に行って見た。3匹は手のひらに乗るほど小さくてとてもかわいかった。
さっそく張り紙を作って近所に張る準備をする 保護した3匹 左・ブチ 中央・トラ 右・ミケ 知人宅の中でしばらく育てようと3匹とも連れてきた。大きさはトラが一番大きく 中くらいがブチ 一番小さかったのがミケ
トラとブチの後ろ姿。トラは綺麗なグレーのトラ柄でブチは背中の真中から模様が分かれている。 一番小さいミケちゃんを手にしてわかるように、かなり弱々しい状態だった。
トラもブチも目の状態が非常に悪かった。この写真はまだ良いほう!始め発見したときは、目やにがひどくその目やにが日ごとに固まり目やにの層のようになっており全員目が開いていなかった。湿らせた脱脂綿などでそーっと押し付けて徐々に溶かしていく方法で目やにを取りなんとなんとか眼球が見えてきた!獣医さんに目薬をもらって定期的に点眼を始めた。

写真 上部・トラ  下部・ブチ
ここからは授乳の奮闘が始まりました。スポイトのようなもので子猫用粉ミルクを3時間おきにあげなければなりません。おしっこもまだ自分では出来ないので、湿らせたコットンなどでお尻の部分を軽くたたいてあげると「チー」っとおしっこが出ます。この繰り返しをしばらく続けました。私は知人宅に近くないので知人と知人のお母さんで手分けしてやってくれていました。私はその時仕事をしてなかったため、ちょくちょくとまりに行って様子を見たりしていました。

写真・ミケの授乳中
目も開き、せっかくかわいい目が見れたのですがまもなくブチは天国に行ってしまいました。残った2匹にはなんとか生きてほしいと祈りました。
その後、張り紙の返答はなく、インターネットで里親を探すことに。しばらくすると何件からメールの問い合わせがありました。そんな時にミケの様子がおかしくなってしまい、獣医さんに診せにいったところ急遽入院することに!そのあとトラの様子も・・・・・・。知人の母さんが急いでミケを獣医さんのところへ連れて行った。その後トラの様子もおかしくなってしまい・・・・・・・そのまま2匹とも入院。どうなることかと心配でした。点滴や注射などしてもらい、その間も私たちは心配でたまらなかったが数日して面会に行き様子を見たらすっかり元気になっていて良かった良かった。それで約1週間程度で退院。
退院してからは離乳食に変更。3時間おきのミルクからはなんとか開放!入院の前から連絡をとっていたミケの里親希望の方に入院していることをお話していたので退院をご報告。ミケは弱々しく、目の状態も良くなくてネットに載せている写真だけでは誰も気に入ってくれないんじゃないかとちょっと不安はありました。退院ごは目もパッチリ!おもちゃでも遊べるし、元気にお兄ちゃんと遊ぶことも出来たので安心しました。トラのほうはまだ里親さん募集が来ていなかったのでインターネットに再度載せてみる。

写真 上・ミケ 下・トラ
ミケちゃんの里親さんが最終決定!!連絡を取り合い6月2日にミケちゃんが里親さんのお宅に行くことになりました。
埼玉県から里親さんの自宅まで行くのは少し遠くてミケちゃんも長時間のドライブはきついので前日知人とミケちゃんが私の家にお泊りしました。私の自宅から里親さんの自宅までは30分もかからないくらいなので時間を見ていよいよ出発。車の中もおとなしくしていて、まだ何もわかっていないのかな?と知人と話していました。到着し表札を確認するとビックリ5階建てのかなり大きいお宅。インターホンを押し里親さんとご対面!ミケちゃんも私たちも「はじめまして」でした。ミケちゃんは何もわかっていなかったと思うが私たちは緊張です。私たちも余計な心配ばかりして「どんな人だろう?」「ミケちゃんと対面して気に入らないと言われたらどうしよう」とか・・・・・そんな心配は無用だったのかとっても気さくでやさしい方でホっと緊張もほぐれました。里親さんはミケちゃんの寝床やおトイレなどすべてを用意していただいてました。しばらく里親さんとそのお父様とお話し、ずいぶん長居してしまったが失礼することに。里親さん宅を出た後私たちは車に戻り、うれしくて話が途絶えませんでした。途中、知人のお母さんに即連絡。「すっごいイイ人でミイちゃん幸せだよ」と。知人のお母さんもとても喜び安心していました。
私たちもなんだか興奮し、しばらく1週間くらいは「ミケちゃん幸せだ!」の話ばかりでした。

ミケちゃんは「みい」ちゃんと命名されました。

写真 上・私の毛布に包まってしばらく遊んでいました
    中・しばらくすると寝てしまい、寝てる姿がとってもかわいい
    下・そろそろ里親さんのところに出発ですよ〜あまり気づいていない様子



妹のミケ猫「みいちゃん」が巣立ってからトラはしばらくは知人宅にいました。始めはなかなか里親さんが決まらず、インターネットの募集の写真を最新のものに載せ変えたりといろいろやってみました。知人も知人のお母さんもだんだんトラに対して情が入ってきてしまい。離れるのがつらそうでした。そんな時、1通の里親さん希望メールが届きました。いろいろお話した後、カンタ君が(知人のお母さんが仮名でカンタと命名))里親さんの家に行くことが決定!6月27日です。知人宅から私の車で里親さんの自宅まで、みいちゃんと同様車の中ではとてもおとなしくしていました。長距離だったためちょっと居眠りをしていました。里親さんの自宅につき無事カンタを手渡し、帰路へ。カンタが巣立った後、知人は涙を浮かべていました。お互い同じ気持ちだったとは思うが知人はしばらく一緒に暮らしていたわけで強い情が入っていたのでしょう。カンタもみいちゃんも無事に里親さんのところに行き寂しい気持ちはありながらも安心しました。翌日里親さんから連絡があり名前が決まったとの報告でした。

カンタくんは「諭吉」君と命名されました。

写真 上・私の自宅。インコに興味を持っている。インコたちのほうは猫にはなれているためあまり動じない。

写真 中・里親さんのお宅に行く途中

写真 下・自分の手をお母さんのおっぱいだと本能的に思っているのか「チュッチュ」すっています

車の上で日向ぼっこしているのが私たちが保護した猫の母親。私たちが保護した後にダンボールまで来てウロウロしていた。本来は母猫が育てたほうが良かったのだと思うがあの状況では衰弱していて助けることが先決だったので保護した。その後、その母猫は第2回目?の出産をしたようで、下の写真がその子供たち。2回目の出産では無事に子供たちは大きく育っているようでとっても元気そう!3匹でじゃれあっていた様子です。
約1年後、みい様の雇い主さん(飼い主さん)と連絡を取り合い、1年後のみい様にお目にかかれる機会を頂き、会うことに!雇い主さんの家のインターホンを押し、お邪魔するとガラスドア越しに、みい様が!みい様のお出迎えを受けながらお部屋のほうにお邪魔した。少し警戒はしていたようだがすぐに慣れてくれて、おもちゃなどで遊んでくれた。(どっちが遊んでもらっているのかわからない。きっとみい様が私たちと遊んでくれたのだろう)
私たちも久しぶりだったのでうれしくて写真を何枚も撮った。ファンサービスが良く、ちゃんとポーズを決めてくれる。モデル猫もお手上げ。この日を楽しみにしていて再会大成功でした。みい様、突然お邪魔してお疲れ様でした。




みいちゃんは雇い主さんにホームページを開いてもらいました。

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A 2003年7月保護記(ハト編)

7月11日私の知人(猫を一緒に保護した子)が私の家に遊びに来る途中で電車のホームのベンチ上にハトのヒナがいると、電話が入り知人は駅員などに相談してなんとかしてあげてくれないかと頼むものの相手にされず、その後なんとかお願いし駅員室に保護してもらうが餌もないし心配になり私たちが引き取ることに。私はダンボールと軍手を持って友達がいる駅のホームへと向かった。そのダンボールに入れて我が家へ。インターネットでいろいろ調べてみるがハトの雛は自分で餌を食べられなくピジョンミルクと言うものを母鳥が口移しであげるしかない。さすがにそれは無理なのでなんとかピンセットで餌を食べさせようとするがなかなかうまくいかなかった。とりあえず鳩の餌とインコの餌を混ぜお湯でふやかしたものをおいておいた。雛といっても結構大きい子だったので次の日の朝自分で食べてくれた。この子がうちにいる間は「ポッポ」ちゃんと呼ぶことにする。

最初はダンボールのなかにワラを敷きその上に寝床とした籠を置いた。その後はダンボールを細工してなかが見えるように網で窓を作ってあげた。まだ飛ぶことも出来ないのでこの巣箱の中でおとなしく過ごしていた。ご飯も問題なく食べてくれた。ウンチのしっかりして、健康には問題ないかと安心した。

やはり鳩なのでこのまま家にいるより自然界で自由に育ってもらったほうが良いので家の中で少し放してリハビリを続ける。確実に飛ぶ事は出来ないかと思うが羽を広げて高いところに行こうとはしている。リハビリをしたあと、リハビリのステップアップを試みる。大きな公園の鳩がいるところに連れて行ってみた。まず他の鳩に餌をまき、そこにこのポッポちゃんを放して外で餌を食べる練習をさせる。しかしまだ慣れていないようで「ピーピー」鳴きながら(鳩のヒナはピーピー小鳥のように鳴くんです)他の鳩の跡をくっついて行こうとするだけだ。とりあえず今日のリハビリは終了。ダンボールに入れてうちに帰った。このリハビリを1日おきに続けた。
やっとなんとか飛べる鳩に近づいてきた。電気の傘にまで飛ぶことが出来た。そろそろ大丈夫かと自然界で生活していく日が近づいてくる。
いつもの公園には今日もお友達がいっぱいいた。いつもやってた通りにリハビリをする。餌を食べた後、鳩たちはいっせいに飛び立った。何羽かは公園の公衆トイレの上に、するとポッポも一緒にトイレの上にと飛び立った。「ポッポが飛べた!」なんだかうれしくてたまらなかった。ポッポなら仲間ともうまくやっていけそうだし、これから仲間にいろんなことを教わってほしいと願った。家に帰ってポッポ写真を見ていた頃だった。夜になって急に大雨が降ってきた。土砂降りの雨だった。ポッポは雨にあたるのなんて初めてだし寝床も自分で探さなくてはいけないし、どうしているのか不安でしょうがなかった。
翌日、やはり私の心配性のクセがでて見に行ってしまった。公園を探したが姿はなく・・・・・。近くの公園を4件くらい見に行ったがいなかった。最後の公園と思い、その公園を散策。餌をまいてみた。そしたらなんとその中にポッポがいた!足輪をはめて放したためすぐにわかった!良かった!昨日の雨はがんばってしのげたんだ〜!もう大丈夫!私の心配が吹っ飛んだ!2年たった今もポッポはどこかで元気にやっていてくれてるだろう。



B 2004年6月保護記(野鳥編)

自宅のベランダに置いてあるエアコンの室外機の後ろに何かいるのを発見!どうやら屋根で産まれた鳥のヒナが落ちてしまったようだ。ビックリしているようで触っても動かない。とりあえず保護した。うちのベランダの上空には親鳥が心配そうに旋回している。ヒナは虫かごに入れるが固まったまま動かない。父親が休みのため家にいたため2人で屋根裏に戻す作業にかかる。
屋根に登ってみると間違いなく巣になっていた。このヒナを戻した後再度また落ちないようにダンボールを切って屋根の部分に転落防止壁を設置。その間も親鳥は心配そうに上空を旋回。あまり時間がかかると警戒をし親鳥が巣に戻ってこなくなること困るので作業はさっさと終わらせた。防止壁を付けたあとヒナを戻すと、固まっていたヒナが猛ダッシュで奥に入っていった。その後親鳥も問題なく巣に戻り子育てをしてくれていた。数日後、ヒナ、親共に巣立っていった。


C 2007年8月保護記(ツバメ編)

2007年8月4日、巣から落ちている3匹のツバメのヒナを父親が発見した。母鳥の姿はなく、かなり弱っていた様子だったらしい。私に連絡が入り、保護して自宅に持ち帰るとのことだった。発見して自宅に帰るまでの道のりは30分。その間車中で2匹は息を引き取ってしまった。

しかし、一番大きかったヒナだけはまだ、生きている。急いで鳥屋に鳥用の虫(ミルワーム)をかってピンセットであげてみるが食べない。
しかし、ネットで調べてみると、無理やりでもいいから口を開けさせて喉のほうまで押し込めば食べるようになると書いてあったので父親にアドバイスして試させてみる。
すると、餌だと認識して食べてくれるようになった。
その後はピンセットを口元まで運ぶと自分から口を開けるようになった。


保護した地名が「晴」という漢字が付く場所だったので、この子を「晴ちゃん」と呼ぶことにした。
栄養不足もあるので、すり餌も混ぜてあげることにした
8月11日
保護してから1週間後
あっという間に羽が生えそろい立派なツバメの姿になってきた。バタバタ羽をするので、念のためカゴを作ってその中で生活させることとした。
飛ぶにはまだ、早いみたい。
顔つきもしっかりしてきました。
かなり人間にもなれてしまいました。
野生界で生きていくにはあまりよいことではないですが。
まったく、人間におびえません。
手を出せば乗ってきます。
なんだか可愛くなってきてしまいますね
寝床も用意。ちゃんと中に入って寝ます
しばらく、飛ぶ練習と思い、家の中で放してあげたりしました。パソコンのモニターにつかまったり、いろいろ冒険してました
だんだん、野生界にかえる準備をしなくてはいけません。そのためには、野生界に返す、時期と栄養のこと。
野鳥保護センターに念のため電話して、状況を説明し、アドバイスをもらった。家の中で飛べるくらいなら、しっかり栄養をつけて1週間後くらいには放鳥して良いでしょうとの事。あとは、ビタミンをしっかりとることと、ミルワームだけでは栄養不足なので、トンボなどを捕まえて与えてくださいと言われた。
晴ちゃんのためを思い、虫かごをもってトンボを捕まえに行った。20匹ほどとれた。晴ちゃんに与えてみると、喜んで食べる食べる。栄養源はこれでバッチリかな。
8月19日
保護してから約2週間後、晴ちゃんを野生界に戻すことになりました。自宅から車で2時間くらい走ったところの田舎に、ツバメがたくさんいるところを知っていたので、そこまで行きました

カゴを開けると、あっという間に羽を広げて大空に飛んでいきました。仲間のツバメもいて安心です。

秋前にはどこか暖かい国に渡っていくんでしょうね。
こんな大自然のかなで晴ちゃんはしばらく、自分で餌を捕る練習をするんでしょうね
仲間もいて安心です。がんばって立派な渡り鳥になってください。



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